「就学させる義務」と「学校へ行かない選択」について

就学義務、 不登校・学校へ行かない選択

我が家の次男は今年度小学一年生になりました。

多くの家庭では子供を学区内の小学校へ入学させ、子供は就学児としてその小学校へ在籍することとなります。

我が家では、現時点では次男は小学校へ行くことを拒否しています。

入学を子供自身が望まないのであれば家庭学習という選択でもいいというのが私の考えです。

小学校へ入学しないという選択をした場合どうなるのか。

私が実際に学校とはどのように話をしたのかをまとめました。

小学校へ行くか行かないか

満6歳の子供がいる家庭では、住んでいる学区内の公立小学校へ入学させることが一般的です。

中には私立の小学校へ通わせる家庭もあるでしょう。

デモクラティックスクールなどを選択する家庭もあるでしょう。

本来であれば子供をどこに通わせるかは各家庭で選択ができ、既存の学校でなければいけないというわけではありません。

ですが既存の公立学校へ行かせた方が安心というか、どこかに通わせていた方が社会性や学習力も身につくだろうと漠然と考えている方も多いのではないかと思います。(かつての私もそうでした。)

我が家も上の子のときは「小学校へ行くもの」と私も子供も思っていたので、疑いもせずに入学することとなりました。(結果不登校にはなりましたが、その話は横に置いておいて。)

今思っているのは、子供が自身で行きたい先を選択できたらそれがベストなのではないかということ。

現時点では次男は学校へ行きたいという意志を持ってはいません。

なので無理やり登校させるつもりもありません。

本人が行きたいと言うときには極力サポートしたいと考えています。

実際にあった学校とのやりとりについてを書きました。

就学義務とは~学校にて面談

学校、

就学義務とは、日本国民である保護者に対し、子に小学校(義務教育学校の前期課程、特別支援学校の小学部を含む。)6年間、中学校(義務教育学校の後期課程、特別支援学校の中学部等を含む。)3年間の教育を受けさせる義務を課したものです。

 就学義務については、憲法第26条第2項で「すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。」と規定されており、また、教育基本法第5条第1項に「国民は、その保護する子に、別に法律で定めるところにより、普通教育を受けさせる義務を負う。」と規定されています。

文部科学省HPより引用

次男は入学前から学校へ行く意思がありませんでした。

長男が家にずっといるのを見ているので、毎日どこかへ通うという感覚がないのでしょう。

毎日家族で過ごし、公園や自然の中や家の中で遊び、たまにお友達家族に会って遊んだりする日常が次男にとっては当たり前なのかもしれません。

とはいえ、就学のタイミングは年齢に応じてどの子にも訪れます。

在籍予定の学校には「現時点では学校へ通う意志がない」ことを伝えました。

学校からの返答は「保護者には就学させる義務があります。お母さんと話がしたいので、学校へ来てください。」と言われ、学校へ出向きました。

以下面談の内容です。

私「以前伝えたように、現時点では学校へ通いたいという意志が感じられない。本人が行く気になるのを待ちたい」

教務主任「就学させる義務があるので、行かせないということはよろしくない」

私「…?(就学させる義務…?本人が望んでいる場合に教育を受けさせる義務ではないか…?)」

教務主任「教育についてどのようにお考えですか?」

私「本人が行きたいと思ったところに通えるのが望ましいと思っています。一条校を選ぶのであれば一条校に、フリースクールなども選択肢に入れています。就学の義務ではなく、教育を受けさせる義務ではないですか?」

教務主任「そうですね、保護者の方には教育を受けさせる義務があります。資本主義社会なので、社会から孤立して成長して自立というのは難しいです。必ずどこかに関わっていくのがいいと思います。」

私「仰りたいことはわかります。でも私は本人の気持ちを大事にしたい。今あせって学校に押し出すことはしたくありません。」

教務主任「無理やりにとは言っていません。保護者の方からもポジティブなイメージで学校への誘いかけをして頂けませんか。フリースクールへの誘いかけでもいい。」

私「やれることはやった上で学校へは今は行かないという選択をしました。上の子が不登校になっているので(声かけの仕方など)多少は理解しているつもりですが。」

教務主任「そうですよね、お兄ちゃんのこともありますよね。わかりました。ではお母さんとは引き続き2か月くらいごとにお話を伺えたらいいなと思っています。」

私「え?毎回面談ですか?お電話じゃだめですか?」

教務主任「そうですね。学校側としても出来るだけ関わっていきたいと思っていますので…。」

私「…。極力お電話のみでお願いしたいです。」

教務主任「そのときのご都合もあると思いますので、先のことはまたそのときに決めていきましょう。」


といった感じで、下の子に関しての面談は約30分応接室にて行われました。

終わった後、なんだか胸がざわざわして落ち着きません。

言い表せない違和感を感じたまま学校をあとにしました。

その後、同じように就学前の子供がいる知人にメールを送ってみました。

「学校から就学させる義務があるから、と言われてなんだか違和感残ってるんだけど…。どの子に対しても同じようなことをいうのかな?」

すると知人は「うちは言われてないよ。対応は学校にもよるんじゃないのかなぁ。それにしてもかなりのプレッシャーをかけてきたね。」と返信をくれました。

はっ!プレッシャーだったのか!

怒りは悲しみ

怒り、悲しみ

違和感の正体がプレッシャーをかけられたことによるものだとわかり、怒りではなくどこか悲しい気持ちを覚えました。

子供の気持ちを考えずに、学校側の事情だけ押しつけられているような。

子供の気持ちを大切にしてもらえていないという悲しさ。(さらには私のことも大切にしてもらえていない感覚。)

違和感がプレッシャーをかけられたことによる悲しみだとわかり、私は落ち着きを取り戻しました。

さぁ、ここからは私も言いたいことを言うために、自分の中で整理していきます!

まず登校する児童本人の意志を尊重せず(児童本人に聞きにも来ず)、「就学の義務があるから」という言葉だけで保護者に催促するような対応はいかがなものかと。

無理やり連れて行けと言うのか。

長男の不登校で既に経験済みだが、無理やり意志とは違うことを続けさせれば、心と体に変調があらわれる。

心の元気がなくなり、身体の不調を訴えるようになる。

それだけは避けたい。もう二度と子供の心の健康を奪うことはしたくない。

「就学させる義務」にも例外があるはずで、文科省HPを調べてみることに。すると、

第18条 前条第1項又は第2項の規定によつて、保護者が就学させなければならない子(以下それぞれ「学齢児童」又は「学齢生徒」という。)で、病弱、発育不完全その他やむを得ない事由のため、就学困難と認められる者の保護者に対しては、市町村の教育委員会は、文部科学大臣の定めるところにより、同条第1項又は第2項の義務を猶予又は免除することができる。

学校教育法 第18条 文部科学省HPより引用

とあります。

「児童に学校へ通う意志がない場合」が「その他やむを得ない事由」にあたるかどうかははっきりと明記されているわけではありません。(「その他やむを得ない事由」については文科省のこちらのページに例が挙げられています。)

ですが、保護者が児童を強制的に通わせる義務があるという明記もありません。

自分の中で落ち着いてきたので、次回の学校との面談時には冷静に話をしてみようと試みることにしました。

学校との面談 2回目

「就学させる義務」について納得がいかないこと。(文科省のHPをみる限りでは強制的に通わせる義務ではないという見解。)

行くか行かないかは子供が選択をするべきで、どの場所を選ぶのかも子供の選択を待ちたいこと。(公立校なのかフリースクールなのか。家庭なのか。)

この2点を面談時に話し、今の時点では小学校へ行かない(無理やり行かせない)という選択をしたい、と伝えました。

すると教務主任から「私も学びの場が必ずしも学校である必要はないと思っています。それがフリースクールであってもいい。他の場所でもいい。今のタイミングで私たちからできることを提供できればいいと思っています。」との返答。

なんだか対応が「穏やかになっている」という印象を受け、拍子抜けしました。

こちらも「小学校やフリースクールなどへ見学に行き、もし子供が学校へ行きたいという状況になったときは、そのときはご協力お願いします。」という内容を伝えて、面談は終了しました。

この面談の後、別の知人にこの話をしてみると

「学校側も言うべきことは言わなきゃいけないだろうしね。」と一言。

あぁ、そうか。そういうことか。

つまり、プレッシャーをかけてきたように感じたのは私の捉え方の問題で(行きたくないって言ってるのを行かせようとするなんて、という勝手な被害者的意識)、学校側は就学児童のいる家庭に対して言うべきことは言わないといけないというスタンスからの発言だったということ。

もしかしたら学校側から見たら、私が「子供を外部と接触させないようにしている変な親」みたいに見えていたのかもしれません。

私の中でするすると紐が解けていくような感覚。

私の思い込みから出た勝手な怒り。

相手の立場からくる思いがあり、私にも私なりの思いがあり、それを伝え合って初めて協力する方向へ持って行けるんだな。

私の立場を理解してくれ!とだけ叫ぶのではなく、相手に自分のことを冷静に伝える技術が必要なんだと実感した出来事でした。

その後は新年度に入ってから下の子の担任の先生と話をし、給食に興味を持っていることや、タイミングが合えば学校へ母子で参加する可能性があることを伝え、そのときには連絡します、ということで学校との話は終わっています。

まとめ

学校から何か言われた時に、「こんな風に言われてしまった」とつい学校側を責めるような気持ちになるのは、私の反抗心によるものなのか。(学生時代は納得が行かないとよく先生に物申していました。)

子供の就学に関する話し合いが、私の心のクセが露見する出来事となったのはいうまでもありません。

それはさておき、「学校へ行かない選択」をする場合、こちらの状況や考えをきちんと伝えれば学校側も理解を示してくれることがわかりました。

もし学校との関わりで悩んでいる方がいらっしゃるなら、もう一度ご自身の伝え方について振り返ってみるのも良いかもしれません。

(中には圧力としか思えない発言をする学校や教師もいるようなので、そういう場合は弁護士や教育委員会や第三者に相談することが必要な場合もあります。)

子供自身は学校やどこかへ通いたいという感じがないので、「いつ給食食べに行こうか?」「(フリースクールにいる)ワンちゃん見に行こうか~。」と私から声かけをし、やんわりと外へのプレッシャーをかけています(笑)。これも逆効果なんだろうな~。

子供のタイミングを待ちながら、今できることをしていきたいと思っています。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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