大人の役割

役割、関わり方 子育て・親育て

子育ては、やってみないとわからないことだらけで、今でも模索しながら子育て親育て。

一緒に居る時間が増えてからというもの、いかに干渉せず、いかに自分が楽でいられるかを考えるようになりました。

某ウイルスの影響もあって、自宅での子どもとの関わり方や自分の役割について悩む人も多いのではないでしょうか。

参考になるかどうかはわかりませんが、デモクラティックスクールでの話やプレーパークでの様子をご紹介したいと思います。

提案しない、妨げない、尊重する

子供の遊びに関する画像

昨年のことになりますが、愛知県一宮市にあるデモクラティックスクールまんじぇが開催するお茶会に参加しました。(記憶をたどりながら書いていますので、多少の言葉違いがあるかもしれません。ご了承ください。)

少人数で行われたお茶会だったので、和やかな空気と質問がしやすい環境がありがたかったです。

その中でのやり取りで、質問を投げかけてみました。

私「スタッフの方は生徒さんにどのように関わるのですか?」

スタッフさん「うちのスタッフは、子どもたちが必要としない限りは隣で本を読んでいようが作業をしていようが構いません。子どもたちに遊びや選択肢を提案することもありません。子供たちは自分で決める力を持っています。それを妨げず、尊重し、信じて見守るのが仕事です。

私「提案しないんですか?こういうのやってみる?とかも聞かないんですか?」

スタッフさん「はい、聞きません。暇そうにしているからといって、こちらから提案することはありません。」

…正直言って驚きました。

私は家で子どもたちが暇そうにしているとき、ついついこちらから「トランプやる~?」とか「お絵かきする?」とか声をかけるようにしていたことがありました。

なので「提案しない」のは「何もしない=母として怠慢」なのでは?と考えていました。

でもそれって私が満足したいだけなんですよね。

子どもが退屈そうにしているのを見たくないから、子どもが退屈そうにしているのを自分のせいと思いたくないから。

だから声をかけなきゃいけない、と思い込んでいたわけです。

子どもが持つ自分で決める力を、私が奪っていたんです。

何も言わず見守っていれば、子どもたちは自分でやること・やりたいことを見つけていきます。

まんじぇではスタッフ間で「見守る姿勢」というのを大切にしているそうで(放置・放任とは違う)、

「子どもたちを信頼している。問題と思えるようなことが起きても自ら考える力を持っている。だから手を出さないし、口も出さない。」

そのためにスタッフ自身が自分軸を持っていることも大事というニュアンスのことも言っていました。

まんじぇでのお茶会は、子どもとの関わり方を見直すきっかけを私に与えてくれたのでした。

デモクラティックスクールまんじぇ


子供の遊び場~プレーパーク

自然に関する画像

某ウイルスの影響の影響で自粛や自宅待機を余儀なくされて、子どもたちの遊び場が失われていっています。

知人が運営に関わっているてんぱくプレーパークでは、子どもたちの自由な遊びを守るために大人たちが協力して関わっています。

プレーパークでの遊びは、基本的には子どもたちに任せているそうです。

指示や制限はしない

子どもの感性と判断力に任せ、大人は見守る。

心配ではなく信頼を受け取っている子供たちは、のびのびと自由に遊びます。

大人はつかず離れず、そこにいるだけでいい。

何かしようと思わなくってもいいんです。

監視するためにいるのではなく、信頼を送るために大人が必要なのです。

自宅での時間も長くなった今、もし子供の関わり方で迷うことがあったら、てんぱくプレーパークのHPで紹介されていたIPA Japan(子どもの遊ぶ権利のための国際協会日本支部)「危機的状況における遊び:子どものくらしに関わる人のガイド」からヒントを得られるかもしれません。

興味のある方はHPを覗いてみてください。

IPA Japan「危機的状況における遊び:子どものくらしに関わる人のガイド」(日本語訳)

プレーパークは全国に約270か所以上あります。

お住まいの地域の近くにもプレーパークがあるかもしれません。

ぜひ機会があれば遊びに行ってみてください。


自分軸を持つ

道に関する画像

ついつい子どもや家族のことを考えてしまって、自分のことが後回しになっていたり。

自分の不安や怖れから子供をコントロールしようとしていたり。

自分の中の軸がグラグラ揺れて、目の前のことに振り回されている状態。

世間の目や刷り込まれた価値観の枠からずれないようにずれないように。

そうしているうちに自分を見失って、いつの間にか息苦しさが増し、体も心も重くなってしまっている。

自分の軸がわからなくなっていませんか?

自分の心の中を誰かに明け渡していませんか?

子育てが辛いのではなく、自分の心が見えなくなって辛いんです。

自分に立ち戻る時間を作ることも大切です。

子どもを自分の思い通りにしようとしてしまっているときは、自分の中に原因があることが多くあります。

子どもをコントロールしようとしているときは、少し立ち止まって、自分の気持ちを確かめてみましょう。


まとめ

デモクラティックスクールやフリースクール、プレーパークなど、既存の学校以外にも子どものための場所はあり、それぞれに考えを持って発信をしています。

自分の通ってきた道以外にもたくさんの選択肢があり、子どもとの関わり方も様々だと知るだけでも気持ちが楽になることができるかもしれません。

少しでも子どもとの関わり方に悩んでいる人のヒントになれば幸いです。

お読み頂きありがとうございました。



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