不登校になってからというもの、朝起きずに昼起きて真夜中にも起きている。家族が寝る頃に子供が起きてくるなど、生活のリズムが狂うことに焦りやいら立ちを感じる方もいると思います。
昼夜逆転にはメリット・デメリットはあるのでしょうか。
昼夜逆転のメリットとデメリット、不登校になってからの我が家の生活リズムについて書いてみたいと思います。
昼夜逆転のメリットとデメリット

昼夜逆転することにメリットなんてあるのかと思われた方もいるかもしれません。
あくまでも昼夜逆転している本人にとってのメリットとして挙げていますのでご了承ください。
※朝起きられないのは、起立性調節障害や低血圧という体の症状や特性が影響している場合もあります。学校の時間に合わせたくても合わせられない身体的特徴がある場合は、無理をせず、子供の体調を優先した生活をすることをおすすめします。
昼夜逆転のメリット
不登校の子供にとっては近所の子供たちが学校へ行く朝の時間は落ち着かないようで、登校の時間を過ぎた午前中や昼間に起きてくる方が気が楽なようです。
ここでも「学校へ行っていない自分」に後ろめたさがあることが感じられます。
みんなが寝静まった夜は誰の影響も干渉もありません。
家族も世間も動いていない静かな静かな夜こそが、自分の世界を守ることができる大切な時間なのでしょう。
誰に責められることもなく、自分の時間を楽しむことができるのがたまたま夜中であっただけ。
活動時間を夜にすれば、必然的に昼間に起きていることは難しくなります。
昼夜逆転になろうとしてなったのではなく、自分の心に合わせた結果が昼夜逆転のリズムであっただけなのでしょう。
- 登校の時間に起きないことで自分を責めずにすむ
- 夜中のほうが親や世間の干渉がなく、自由に自分の時間を過ごすことができる
昼夜逆転のデメリット
子供の生活が昼夜逆転し、家族のリズムとずれていくと家族とコミュニケーションを取る時間が減ってしまうことがあります。
本人にしてみれば自分の時間を守りたいがためにしているだけなので、家族が無理に関わろうとする必要はないでしょう。不安であるなら顔を合わせたときにでも少し会話ができると良いかもしれません。
昼夜逆転すると家族との食事の時間も合わなくなります。
その都度子供の分を用意するのが負担になる場合もあります。
家族が寝ている時間でも手軽に食べられるものを用意しておくか、自分で用意できるよう伝えておくといいかもしれません。
また、生活リズムが逆転してしまうと家族が心配するがゆえに朝無理やり起こそうとしてしまうことがあります。
そうしてしまうと睡眠時間が削られてしまってかえって体調が悪くなってしまったり、精神面で不安定になることも考えられます。
本人のしたいようにさせたほうが、結果的に昼夜逆転が長引かないこともあります。
家族に支障をきたさないようであれば、多少の生活リズムのずれは大目にみるくらいがちょうど良いのかもしれません。
- 家族とのコミュニケーションの時間が減る
- 家族と食事の時間が合わなくなる
不登校になってから現在までの生活~我が家の場合

不登校が始まった当初~本格期
不登校が始まったからといって急に生活リズムが崩れるようなことはありませんでした。
私が仕事をしていたこと、次男が保育園に通っていたこともあり、家族全体の生活リズムに変化はありませんでした。
ゲームに没頭していても食べることと寝ることのリズムはそのままで、夜に眠れないということもなかったように記憶しています。
ところが祖父母と別居して私と子供たちの3人で生活するようになり(3年生の夏頃)、長男の生活に注意をする人がいなくなった頃からでしょうか。だんだんと夜寝始める時間が遅くなっていきました。
遅くまでYouTubeを観たり、ゲームをやり込んだり。次の日は昼過ぎまで眠るという日が増えていきました。
安定期頃
少しずつ眠りに入る時間がずれていき、昼夜逆転の生活になっていきました。
次男が保育園をお休みするようになってからは兄弟で夜遅くまで遊ぶことも増え、2人そろって昼夜逆転の生活をしていました。
夜通し遊び続けて朝6時頃に遊び疲れて眠りにつく。
夕方起きて夜中起き続けて、次の日は朝10時頃に眠りにつく。(朝早くに公園に行ったりすることもありました。)
ちょっとずつ眠る時間がずれていき、朝起きて夜眠る生活に戻ることもありました。
そんな生活を何か月続けていたでしょうか。
学校や保育園・幼稚園という社会とのつながりがなければ、そこに自分を合わせる必要はありません。
自由と言えば聞こえはいいですが、好き放題に生活をさせるとこんな風になるんだという実験のような感覚もありました。
生活リズムが崩れると健康上に良くないのではないかという思いも何度か浮かびましたが、今のところ身体面でも精神面でも大きな問題は見当たりません。
時間に縛られないことでストレスが無いせいか、とても健康なのではと思えてくるほど元気いっぱいです。
身長や体重の伸びも問題なく、食欲が落ちることもない。肌ツヤもいいし、会話もよくする。
大人が昼夜逆転の生活に合わせるのは大変ですが、子供たちにとっては何一つ問題がなかったように感じています。
現在
昼夜逆転生活をずっと過ごしてきた長男が、そろそろ飽きてきたのか「朝起きる生活にしようかな」と言い始めました。
理由は「夜起きていてもどこにも出かけられないからつまんない」だそうです。
自分のリズムで過ごし続けることで、エネルギーが溜まってきたのかもしれません。
家の中から外へと気持ちが向いてきているのが現在です。
今は朝起きて夜眠ることが良いと思っているようで、目覚まし時計をセットして頑張って朝のうちに起きています。
次男のリズムも長男に引っ張られるようにしてもとに戻っていきました。
昼夜逆転生活 まとめ
まとめてみると昼夜逆転のメリットは
- 登校の時間に起きないことで自分を責めずにすむ
- 夜中のほうが親や世間の干渉がなく、自由に自分の時間を過ごすことができる
デメリットは
- 家族とのコミュニケーションの時間が減る
- 家族と食事の時間が合わなくなる
ということが考えられます。
子供たちと一緒に昼夜逆転生活を経験してみて、この生活リズムを推奨するつもりは全くありません。
ですが否定する理由も見当たらないというのが私の感想です。
もし子供の生活が昼夜逆転してしまっても、過度に不安になる必要はないと思います。
心配になっている親御さんがもしいるなら、子供の持つ力を信じてちょっとだけ待ってみませんか?
可能なら一緒になって昼夜逆転を体験してみてください。
夜の静けさの中に一人でいる気持ちがわかるかもしれません。
お読み頂きありがとうございました。
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